動中の工夫

坐禅コミュニケーション

乞食の綿入れ―寒さに慣れる

 寒いときは「乞食の綿入れやろうか」「よかろう、やろう」というので、丸裸になって、褌までパッと取ってやった。今度この綿入れを着てみい。ボーッと温うなってくる。乞食の綿入れじゃ、それはおもしろい。(中略)そうしてシコでも踏んで綿入れを着てみい。汗かいてくるぜ。 (山本玄峰『無門関提唱』13頁、大法輪閣
 
 まーしかしこの季節になると、寒い寒い早朝の禅堂での坐禅はきついなあと感じる。千葉県でもそうなのだから、永平寺とか伊深の正眼寺とかの雲水になるのはさぞ大変だろう。出家して僧堂に入ろうという気になったときのために寒さに慣れておかなければと思った。そこで寒さに慣れる方法を探してみた。
 
 まずチベットの修行僧がなぜあんなに耐えられるのか?熱を発する瞑想法を習得しているからで特異体質の様なものだろうか? 
 
 チベット僧はどうだか知らないが、寒さは慣れるものらしい。所さんの目がテンhttp://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/08/12/1207.html)によると、寒さは慣れるとのことで、北海道の女子高生が真冬でもミニスカートなのも魚屋さんの手が真冬でも大丈夫なのもそのためとのこと。法を求める菩提心が女子高生のこだわりに負けるようでは仏教徒の沽券にかかわるというものだ。
 
 寒中水泳&薄着同好会(http://kansui.health-life.net/)なるページを見つけた(世の中にはいろんな趣味があるものだ)。このページでは寒さに強くなるには「寒さを感じるが冷えにくい所を露出して、寒さは感じにくいが冷えやすい所は冷やさないようにするのがこつ」と説明している。以下にまとめを引用してみる。
 
寒さを感じるが冷えにくい所のまとめ
1.太股の付け根。できるだけ短いパンツをはきましょう。ランニングパンツなどは最もいいですね。
  太股を隠して膝から下だけ出すのは最悪です。膝は寒さは感じにくいが冷えやすい所です。
2.二の腕。半袖ならできるだけ袖の短いフレンチスレーブのようなものがよい。ノースリーブがベストです。
3.脇の下。脇の開いたノースリーブを着ると寒さは強烈ですね。でも不思議に冷えませんよ。
冷やしてはいけない所
1.腹。ここを冷やしたら腹痛を起こしたり下痢をしたりします。
2.背中。腹と背中を冷やさないために、ノースリーブの上にはベストを着ましょう。暖かく感じているときは不要ですが。
3.足先。靴下は履きましょう。
4.手先。手袋をはめたいところですが、そうすると不便ですね。
 
うーん、明るい調子ですごいことをいうなあ。「乞食の綿入れ」やろうか?