動中の工夫

坐禅コミュニケーション

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

茶礼での作法

坐禅会の最後には茶礼が行われることが多い。茶道と禅は関わりが深いから、簡単な作法を知って、茶礼を本格的な茶道を知る入り口とするのも面白いかと思う。 そこで簡単にお茶を頂く時のマナーとその意味をまとめてみた。ただし私も今日初めて知ったことなの…

自分を撮影してみると―『スッタニパータ』風偈文

さて次のうち、私が一番苦手なのはどれでしょう? 1.学会などでの発表 2.結婚式などのスピーチ 3.仕事でのコンサルティング・カウンセリング 4.お見合いパーティーでの会話 まず1は多くの人が緊張するようだが、私は比較的平気。入念に準備した読み原稿を読…

アンプラグドのすすめ

個々の持つ固定観念・誇大妄想などは、感情を増幅させるアンプにたとえられると考える(あるいはエフェクターかもしれない…)。 過度にストレスを感じる人などは、一度アンプをはずして楽器そのものの音を聞く必要がある。 私などは過度にストレスを感じる人…

落ち着いて会話するための工夫

会話の度に「落ち着く」よう指摘を受ける。そこで落ち着いて会話するための工夫を考えてみた。 こんな工夫はどうか。 ・事前に会話の筋書きをメモしておく。そのメモにとき目を落としながら会話する。そのメモに帰結すればよいのだと思えば安心できる。 ・メ…

コミュニケーション欲

人間の三大欲求といえば、一般的に食欲・睡眠欲・性欲といわれるが、玄侑宗久氏はこれに「コミュニケーション欲」を加えたいと数々の著書で述べられている。さまざまな仕事を経験した氏の経歴も「コミュニケーション欲」という観点から眺めるとまた興味深い…

易疲労感は体質か?

あー、ねむい、疲れやすい。中学生頃からずっと、休日は一日中寝ていたいと思うようになった。小学生の頃から、友達と一緒に遊ぶのは体力的にしんどかった。 そんなわけで「私は生まれつき身体が弱いのだ」と思っていた。ところがひきこもり生活を半年続けて…

うつ状態と脳みそがウニになること

何をしたわけでもないのにものすごい疲労感だ。なんかむくんでるし脳の回転が遅い。 うつ病を経験したおかげで大体自分の状態がつかめる。これはうつ病まではいかないが、生理的な範囲でのうつ状態ではあると思う。べつに精神的に嫌なことがあったわけではな…

上手い人と練習する

何の分野でも上達の捷径に「上手い人と練習する」ということがある。私はビリヤードの上手い友達とプレーすると、ひきずられていいプレーができるという体験がある。 坐禅でも熟練した方々の多い坐禅会に参加すると、禅堂の空気が引き締まってよく坐れる。 …

疲れているときの坐禅

残業で遅くなり疲労困憊、もう坐禅どころではない、一刻も早く寝たいというときの工夫。 原田祖岳『参禅の階梯』(原田祖岳著作集5、原書房)に曰く「六時間を寝る時間にあてておいたとすると、そのうち今一時間を割いて坐禅してみなさい。六時間睡眠した時…

タケノコの味噌汁―土壌の力を慮る―

最近、隣の林にマダケがたくさん生えているため、庭にタケノコがたくさん生えてくる。だから毎日、味噌汁の具はタケノコである。マダケのタケノコは味噌汁には最適である。思えばモウソウチク・ハチク・マダケと毎年様々なタケノコを無料で食している、有り…

摩訶衍の挨拶

スーパーなどの接客業では会社が、「お客様に挨拶をした回数」などを従業員に毎日記入させていたりする。もちろん意味がないなどとは言わない、ある一定の啓蒙効果が得られていると思う。 しかし真に心がけるべきは実は一緒に働いているスタッフに対する挨拶…

動物を飼う、植物を育てる

秋葉原事件の犯人に対する分析が進み始めており、マスコミも連日採り上げている。 そんな中で本日の日本テレビ系『スッキリ!!』でのテリー伊藤のコメントは「動物を飼うとよい」。誰かに必要とされること、命の大切さを知ることを理解できるようになるから…

主体性を持つ

会社の上司で、現場第一線で活躍中のエース格的存在の方曰く、「言葉は不器用でも、接客として洗練されていなくても、知識が不足していても、真心をもって接して対応してゆけば必ず伝わる。喜んで頂ける。それが励みとなって自然に勉強するようになり、自然…

目標の取り違えエラー

認知心理学の海保博之先生が提唱するエラー分類の一つ。 外部目標:外部から提示された使命(例)社訓・売り上げノルマ 内部目標:自己の目標 海保先生は「その外部目標が曖昧だったり、矛盾していたりすると、それを取り込む際に、外部目標と内部目標の間に…

真剣に坐る

坐禅を初めて三ヶ月、初めのうちは慣れないながらに真剣だったと思う。今は坐禅会でも堂内の作法でも、気の抜き方が分かってきたから、その分真剣みに欠いてきたように思う。 坐禅を始めた時は、まだ悪夢・幻覚に悩まされ、こんなダメダメな自分を捨て去りた…

船場吉兆女将の胆力

船場吉兆の女将に対する世間の風当たりは厳しい。「ささやき女将」とか「腹話術」とかいわれた会見の弁解ではあんなにマイクの性能がよいとは知らなかったなどとぬかしていた。 最近の批判の一つに涙ながらに「頭が真っ白に…」などと言いながら準備していた…

スピーチでヘタこいた

会話でまた文脈から拡散してしまった。 高校時代の部活の同窓会でお世話になった先生がスピーチでのこと。全文を思い出せる範囲で掲載する。 愚曰く「○○先生は私たちが高校三年の春に赴任されました。先生が入られてから、練習内容が変わってきました。例え…

机上の空論と大喧嘩

「正念相続を以て自己の煩悩や悪癖に喧嘩売る」、それがこのブログのモットーだ。しかしそれでほんとにいいのか?と最近思い始めている。 私は本気だ、常に本気だ。美しい立居振舞がしたくて坐禅を始めるとか、コミュニケーションスキルの向上のために腰骨を…

ゴッホと川上、良寛さんと私

川上未映子さんが「私はゴッホにゆうたりたい」という文章をブログに書かれている(http://www.mieko.jp/blog/2005/03/post_3.html)。私はこの文章を読んで号泣した。なんというすごい文章なんだ! 私にはこのような文章は書けないが、私は良寛さんが大好きな…