動中の工夫

坐禅コミュニケーション

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

禅堂ではごまかしはきかない

疲れてくると、身心にどういった反応が起きるか自分で観察してみた。 ・むくむ。これはホルモンバランスの乱れと血行不良によると思われる。 ・身体が硬くなる(坐禅で半跏趺坐もつらくなる)。しかし筋肉は弛緩傾向にあるがごとく姿勢は悪くなる。これはイ…

観の目で会話せよ

ある研修で、カウンセリング、コンサルティング、営業などに生かせるやり方を学んだ。まとめると、 ・会話をする前に、いくつ可能性が思いつくか? ・その思いついた考えには正解はない、間違いもない。 たとえば悩みを相談してあげるとする。このときにどれ…

言語・所作の説得力

えきねっとで新幹線のキップを予約した。JR○○駅(ど田舎)みどりの窓口にキップをもらいに行ったが、駅員はPCの操作が分からない。しかしその駅員は焦ったり罪悪感に溺れることもなく、しれっとした様子で、他の駅に電話してやり方を聞きながらわびれること…

数息観口訣Ⅰ

・吐く息に合わせて「ひとーつ」「ふたーつ」、10までいったらまた「ひとーつ」 ・禅定が深まったらもう「ひとーつ」「ひとーつ」でもよい。 ・もっといえば「ムー(無)」「ムー」でよい。この無は無字の公案で、有り無しの無ではなく、無そのものである。 …

仏性をもったイヌ

「イヌにも仏性があるでしょうか?」「無」という問答が禅の公案にある。それはさておき私は早朝に散歩しながら、「コイツは仏性をもってるんじゃないか」と思うイヌのもとへ参じている。このイヌは近所の家で飼われている飼い犬である。 このイヌ、こちらが…

動中の工夫―回転数の一致―

一口に「動中の工夫」といっても、作業によって要求される回転数は異なる。また個々の力量によっても回転数は必然的に異なる。 ゆっくり正確に行う作業、素早くラフに行う作業、手早くかつ性格に行う作業などいろいろあるが、大切なことは、要求される回転数…

開板の工夫

開板(魚板)は禅寺で合図に用いられる板であり、七、五、三に打ち鳴らされる。説明が難しいが、『遠山の金さん』の御出座シーンでならされる太鼓のようなリズムで打ち鳴らす。 坐禅会でこの開板を任されたのであるが、坐禅関係書籍やインターネットを渉猟し…

不立文字の世界でとるノート

『上達の法則』から著者岡本浩一氏が茶道のなかで気付いた「ノートをとる」効能について。 「まず、茶道の所作は、技能であるから、(中略)本来言語化できないことが多い。それでも記録するためには、言葉のないところに自分なりに言葉を作っていかなければ…

アマチュアでも工夫

今、私は岡本浩一著『上達の法則』という本を読んでいる。物事がなかなか上達しないのは、本人にとってなかなか苦しいことであり、教え導く師にとってもまた歯痒いことであろう。 今日の坐禅会での法話。 専門道場では厳しい修行をして、無駄を一切省いた効…

回答を求められた時の工夫

私:「じゃあこれやっといてくれる?」 相手:「いつまでにやればよろしいですか?」 このときの私の心理:ああしまった、自分自身いつまでにやればよいか考えてなかった。説明不足だった。どうしよう、相手はとまどっている…。 こんな思考回路になって、頭…

厳しさをもって坐る

今日は坐禅会の後、釈宗活老師のお墓参りをした。 和尚から釈宗活老師の逸話を拝聴した。円覚寺で大変厳しい修行をされて、三年間は横になって寝なかったという。臘八大接心を三年続けたようなものである。 私はそれを聞いて釈宗活老師は体力のあるかたなの…