動中の工夫

坐禅コミュニケーション

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

腹に力を入れることの可否

無字の公案に取り組むときは、よく「ムー」とうなるように腹に力を入れよなどと言われる。この「腹に力を入れる」とはどういうことか? 腹に力を入れて呼吸することでかえって呼吸が荒くなってしまう(呼吸数↑)こともあるし、顔を赤くしてのぼせてしまうこ…

カラスウリの花に出会った

摂心を終えたのち、車で書店に買い物に行く途中、前方の車が道路標識にぶつかるという自損事故になった。私も車を停めて、声をかけたが、大事には至っていないようであった。ちょうど通りがかりの救急隊員が応急処置をしてくれた。大事故に至らずよかったが…

一夜の摂心を終えて

一夜の摂心に参加した。これほど長時間坐禅したのは初めてで、普段読まないお経も読んだ。 平素、いかにだらけた生活をしているかがよく分かった。以下、学んだことを記す。 ・道場での茶礼:直日に合わせて頂く。お変わりの頂き方は食事と同様に右手で合図…

坐る前の工夫(2)

とあるアメリカの禅堂では朝起きたらまず経行から行うそうである。 起床した者から順に経行の輪の中に入ってゆく。曹洞宗系の禅堂らしく最初はゆっくりと、次第に臨済宗の経行の如く速くなってゆき、最後には全力で駆け出す、これを三十分ほど行うそうである…

墨をする時の工夫

今朝の坐禅会の法話より 墨をするのもひとつの修行である。老師についてお世話をする役についた場合、墨をするのも大事な仕事であるが、忙しい中すらねばならないので大変であるらしい。 墨は坐禅と同じように肚の力と呼吸でする。坐禅が出来ていないといつ…

ワレモノを扱う時の工夫

なんだか他人よりワレモノを割る回数が多いような気がする…。この間もドリンク剤の瓶を割ってしまった。 澤木興道老師曰く「茶碗ひとつでも、ガチャンと放りだすのと、最後まで送りとどけるのと」、 又曰く「すべての行儀の根本は「最後まで送りとどけること…

駐車場に駐車する時の工夫

今日、千葉そごうに車で行ってきた。駐車場に車を停めたが、帰りにはもう何階に停めたか忘れてしまい、五階から十階まで歩いてしらみつぶしに探す羽目になった。クソ暑い中、空気の悪い駐車場の中を、30分ぐらいは歩いただろうか。 もともと自分は方向音痴で…

アパシーは疲れる

『オーラの泉』なる番組でゲストが千原ジュニアだった回での江原さんのコメント。 「何をやっても、友達とやんちゃしてても、必死で受験勉強してても どこか一歩距離を置いている、地に足ついていないというか、「これだ」という実感がない、手応えがない。 …

暑い日の坐禅における工夫

今日の坐禅会の法話より。 「人皆苦炎熱、我愛夏日長、熏風自南来、殿閣生微涼」(人は皆な炎熱に苦しむも、我は夏日の長きを愛す。薫風自南来、殿閣微涼を生ず)という漢詩がある。暑い時の坐禅は汗だくになってしまい苦しいが、その分禅定力も練れると考え…

さまになる

「それらしくする」「さまになる」ということは大切な動中な工夫だと思うようになった。 お坊さんが読経恐怖症で「な、な、な、ななむみょうほうれんげきょう」とか、外科医が手が震えるとか、商人がお札を数える仕草がぎこちないのでは、信用におけない。 …

表現が必要な時

表現が必要な時がある。表現することを恐れるあまり、必要な時に表現することを回避すると、不作法・粗相となることがある。 ・人から何かをもらった時、あるいは何かを教えてもらうなどのサービスを受けた時。 ・悲しい時。 ・共感を求められた時。 ほかに…

「ゾーン」の実例

理想的な心理状態をスポーツの分野では「フロー」とか「ゾーン」と呼んでいる。以前、要求される回転数にピッタリ自分の回転数を一致させる重要性を書いたが(http://blogs.yahoo.co.jp/dongzhongdegongfu/12785418.html)、「ゾーン」はまさにこの状態である…