動中の工夫

坐禅コミュニケーション

新しい公認会計士をやとう

 罪悪感に悩んでいる場合、「新しい公認会計士をやとう」(メリィ M.グールディング,ロバート L.グールディング『自己実現への再決断』325頁)という方法をお勧めする。

 上記書に書かれた「新しい公認会計士をやとう」という意味は次の通りである。
・今までの公認会計士は自分の失敗を全て帳簿につけているが、成功したこと、目的を達成したことに関しては全く記入していない。
・自我のうちの交流分析でいう〈自由な子供FC〉から、今までの公認会計士を解雇する。
・今度は「新しい公認会計士」になってこれからどのように帳簿をつけるかを宣言する。

 森田療法では次のような考え方をする。たとえば「つらい気分だったがどうにか仕事はこなした」というとき
「つらい気分になってしまってダメだなあ」と思うのは気分本意であり完全欲
「つらい気分だったがやりとげた」と思うのが事実本意

 実際のところ「つらい気分だったがどうにか仕事はこなした」というのは立派なことであると思う。しかしこれについて他人からことさらに評価されることは少ない。だからこそ自分の「新しい公認会計士」にしっかり帳簿をつけてもらうとよい。