動中の工夫

坐禅コミュニケーション

胃腸虚弱は体質か?

 仕事を開始して一週間がたった。ここで体調について総括したい。

 まず朝がつらい。どういうわけか朝の緊張感が強い。休息期間中は朝5:30~6:00には起床し、二炷の坐禅と読経を行っていたが、すこぶる快調であったのにである。

 つぎに朝食を食べる食欲がない。これも休息期間中はあっさり平らげていたのにである。

 これらは少なくとも私が小学生の頃からずっと経験してきたなじみ深い感覚である。ずっとそうであったので、「朝はつらいものだ」「朝食が食べれないのは胃腸虚弱だからでこれは体質だから仕方ない」「他の人も朝は緊張感があってつらいけど登校・出勤しているのだ」と思っていた。かりにリラックスした朝を迎えたとしても、「こんなにだらけた朝を迎えてはいけない、もっと気を引き締めねば」と思っていた。

 社会的ひきこもりを半年以上経験して、これは異常であったと27歳にしてようやく気がついた。少なくとも二十年来の「朝の食欲のなさ」は体質ではなくストレスによる事が明白となった。もちろん認知が変わったからといって急にこの習慣を改めるのは難しい。緊張という感情をコントロールすることよりも、認知を改善することがまずは大切だろう。そしてできるだけリラックスしたさわやかな朝を過ごす習慣をつけていきたい。