動中の工夫

坐禅コミュニケーション

さらに呼吸を工夫するべし

 坐禅も続けていると、初心の頃の綿密さも薄れ、自己流に陥りがちである。

殊に呼吸・数息観がいい加減になりがちである。そんなときは「腹・肚・背の力のバランスを工夫」したり、「上体や首の傾きを工夫」したり、過去の経験から得たコツを思い返したりする。

ところがコツにとらわれることでさらにうまくいかなくなったりするものである。もう一度達人の呼吸に学んでみたい。

薪割りと呼吸…坐禅が深まり肚の力ができてくるとうまく割れる(
http://blogs.yahoo.co.jp/dongzhongdegongfu/8318872.html)。

ホチキスをとめるときも紙が厚いときは、呼吸を整えて肚の力でとめると、針が曲がらないで止めることができる。

錠剤に割線がついているものは、手で半分に割ることができるが、へたにすると斜めになってしまう。呼吸を整え腹の力で割るべし。

坐禅の呼吸についてある和尚に説明を受けたとき、「ためしに私の呼気・吸気にあわせて指の上げ下げで示してみよう」とやってもらった。ほんの2-3呼吸であったので、深い禅定時ではなかったと思うが、それでも呼気が60秒ほど続いた。その和尚が言うには「自分はまだまだ」だそうである。

玄侑宗久和尚の「喫水線呼吸法」(http://www.genyusokyu.com/essay08/seiryu/0906.html


妄想に気づいたら丹念に一呼吸に戻る。