動中の工夫

坐禅コミュニケーション

煩悩を断つとは

 私の煩悩というか気の迷いのようなものははたからみてかなりいらいらするらしい。何か決断するときに2つ以上の概念の狭間に迷う、知らず知らずのうちに回避の思考回路に入っているなどが多い。例えば何かを2度失敗しているとき「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」の概念に迷い、冷静に現実に対応できないのだ。「昔、エアロスミスのスティーブンタイラーが“Does the Noise in My Head Bother You?”といっていたが、本当に周囲には迷惑なようだ。

 仏教では『四弘誓願文』に「煩悩無尽誓願断」とあるが(宗派により字句は異なる)、「煩悩を断つ」とはどういうことか?松原泰道老師曰く、「断を『整理整頓』として受け取りなさい」(現代仏教研究会『般若心経の話』注)

 禅の「二の念を踏まない」とか森田療法の「あるがまま」などの考え方も役立つが、松原泰道老師の「整理整頓」も非常によいと思った。認知行動療法の「スキーマ」の考え方に近いと思った。ここでは詳説しないが。

注:ダイソーで売ってるやつ。100円と思えないほど内容がよい。著者名が示されていないが、誰か御存知の方は教えて欲しい。