動中の工夫

坐禅コミュニケーション

船場吉兆女将の胆力

 船場吉兆の女将に対する世間の風当たりは厳しい。「ささやき女将」とか「腹話術」とかいわれた会見の弁解ではあんなにマイクの性能がよいとは知らなかったなどとぬかしていた。

 最近の批判の一つに涙ながらに「頭が真っ白に…」などと言いながら準備していたメモを見て会見していたということがある。本気で反省してるのか?といった怒りが出るのも当然だろう。

 ただし、船場吉兆のことから離れて、一般論としては頭が真っ白になるからこそメモを用意することが大切になのだということになる。また、あの女将の腹芸、胆が据わっていることは確かだ(あの無責任さは別にして)。スピーチや人前での表現が苦手な方はあの女将から少なからず学ぶこともあるのだと思う。