動中の工夫

坐禅コミュニケーション

2008-05-15から1日間の記事一覧

静から動へ(2)―作務と坐禅―

坐禅会での和尚様のお話。和尚様が専門道場で修行中の頃のお話。和尚様が作務で薪割りをしていた。木目の癖がある薪は上手く割れないことが多かった。しかし不思議なもので坐禅が深まってきて呼吸が深くなり肚の力ができてくると、上手く割れるようになった…

会話に必ずオチをつける

私はよく会話していて盛り上がると、最後には「あれ、なんでこんな話になったんだっけ?」とだれかにいわれるくらい脱線することが多い。この会話そのものは楽しい雑談であったし、みんなだれのせいで脱線したのか気づかないことが多い。しかし実は私が原因…

静から動へ(1)―坐を起つときの注意―

私の言っている坐禅会の古参方の動きの美しさといったら筆舌しがたい。朝の5時だというのに掃除をテキパキとすすめる。この起ち居振る舞いにあこがれたのが坐禅を続ける動機にもなっている。どうしたら坐禅中の定力を動中でも維持できるか? 大森曹玄老師は…

坐る前の工夫

最も坐禅がしやすい時間帯は日没直前だといわれている。ついで坐りやすいのは早朝ではなかろうか。静かで薄暗く、早起きさえすれば時間は必ずとれるのだから。釈宗演老師の座右の銘にも「早く起き未だ衣を改めず、静坐一炷香」(正木晃『禅』162-163頁、PHP…

坐禅の姿勢

坐禅の姿勢は重要だと日々感じる。姿勢がきまるとことさら意識せずに呼吸が自然に深くなる。一旦姿勢がわからなくなるとなかなか修正できず、一炷のあいだにほとんど集中できないこともある。坐禅の具体的な姿勢については臨済宗や曹洞宗のHPを参考にしてい…