動中の工夫

坐禅コミュニケーション

アンプラグドのすすめ

 個々の持つ固定観念・誇大妄想などは、感情を増幅させるアンプにたとえられると考える(あるいはエフェクターかもしれない…)。

 過度にストレスを感じる人などは、一度アンプをはずして楽器そのものの音を聞く必要がある。

 私などは過度にストレスを感じる人のタイプだとよく指摘を受ける。ただ朱のなかにいては自分が赤だと気がつくことが出来ないため、これが正常な認知だと思いこんでいるのである。たとえばよく人の目を見て話しなさいと指摘を受けるが、自分ではこんなもんかなと思って普段やってしまっているし、人の目を見て話そうと意識するほど余裕がないのも事実である。

 なんとかして「これがアンプラグドな状態だ」という実感をつかまなければならない。言い換えれば「自然体」の感覚をつかむといってもいい。それが難しいのである。「自然体」を実感したことのない人にはそれに慣れてしまっているのだから。