動中の工夫

坐禅コミュニケーション

数歩観?

 脳トレ川島教授曰く「歩いているときでもトレーニングはできるのですよ。歩いている歩数を数えてみましょう。数を数えると左右の脳で前頭前野が活発に働きだしますよ」(『脳を鍛えるおとなのDSトレーニング』教授語録)と。

 歯磨きに続いて今度は「数歩観」ですか、教授!

 坐禅の合間に行う経行では普通「数息観」をするようだ。臨済宗では相当な早足で歩く。曹洞宗では息と歩みをあわせてゆっくり歩くそうだが。経行の工夫についてはいろいろ調べて実践したらブログに書き込みたい。どうも経行について丁寧に解説しているのは曹洞宗系の経行がほとんどのようだ。早足の臨済宗では雑念を起こす隙がないが、ゆっくり歩きの曹洞宗では雑念が起こりやすく難しいからかもしれない。

 数息観の理屈で言えば、「瞑想と観察について(http://blogs.yahoo.co.jp/dongzhongdegongfu/8424878.html)」でも述べたが、ここでも「行為と観察が同時になる」ことが大切だろう。つまり「自我―歩む」「自我―数える」を同時にすることで、「歩む―数える」となり自我を殺しきる、無に成り切ることである。後は一から十まで数えたら、また一から始めるのがよいかもしれない。