動中の工夫

坐禅コミュニケーション

不明な点を残さない

 仕事においても学業と同様に自宅での予習と復習は大切なことだと思う。しかし学業において授業・講義がもっとも重要であるのと同様に、仕事においても現場での実務がもっとも重要である。

 この認識が出来ていないと、現場でのミスを「もっとよく考えて(予習して)おけばよかった」とか「今までの経験をしっかりまとめて(復習して)おけばよかった」と引きずり、現場で〈今〉ミスを修正することが疎かになりがちである。

 だから大切なことは、予習においては〈今〉予習であり、復習においては〈今〉復習であり、なにより現場においては〈今〉実務なのである。

 したがって〈今〉現場において不明な点があった場合、そのままにしておいてあとで調べるより、〈今〉勇猛心を以て恥をかきすて質問することである(もちろん現場を鑑み臨機応変に)。学業において授業・講義のときに「不明な点を残さない」ようにすることと同様である。