動中の工夫

坐禅コミュニケーション

禅堂での茶礼

坐禅会の後に行われていた茶礼は新型コロナウイルスの影響でしばらく中止していたが、再開することになった。

これまでは庫裏でお抹茶をいただきながら雑談したりしていたが、Social distanceに配慮した形として本来禅堂で修行僧が行っているスタイルに準じて行うことになった。

少しだけやり方を備忘録的にまとめておく。

  • 侍者が用意している間に、茶碗と懐紙を単縁におく(右に茶碗、左に懐紙)。
  • 侍者が準備できたら柝二声をならす。→直日が磬一声「茶礼」
  • 侍者がまず文殊菩薩に茶菓を供える。つぎに配りに回ってくるので、一礼して素早くいただく。
  • ついで侍者がまず文殊菩薩にお茶を供える。
  • 次に侍者がお茶をつぎに回ってくるので、左手の上に茶碗、右手で支える形で差し出す。欲しいところまで注がれたら、右手で合図する。
  • 侍者がお茶のおかわりに回ってくる(2度)。1度目はいただくことが可能、2度目は形式的なものなので、普通はいただかない。
  • 直日はみんながお茶をいただき終わったのを見計らって、お茶碗を単縁に置く(音を立てて)。その音に続いてみんなもお茶碗を置いていく。

ちゃんと覚えていないので、随時更新予定。

 

禅には集団生活を効率よく行うための規矩がいろいろあるが、感染症対策としても有意義だったのではないかと思う。冬でも扉は開け放たれているし、会話も制限されている。大勢に短時間で食事やお茶を行き渡らせる効率の良さにも驚かされた。