警策の工夫 附 三拝の工夫
今日は警策の打ち方、打たれ方などを和尚よりご指導いただいたので、忘れないように記録しておく。
1.巡警の要領
・柝一声、引磬一声
・検単
・引磬三声(止静)
・巡警
・引磬一声、警策をもとの位置に戻して柝二声
2.警策の持ち方
左手で警策を置くお皿を作ってあげる要領で持つ。
右手と左手の間隔は詰めて持つ。これは実際に叩くときも同じ。叩く場所がぶれないように間隔を空けたくなるが、そうすると叩かれたほうは痛いので詰めて持つこと。
警策は縦にして持っている。移動中は肩に下ろして持ってもよいが、やはり立てて持つ。
3.警策の受け方
洪福寺さんのHPを参照のこと。受ける側の肩の腕を反対の脇に挟み込み、両腕を抱えるようにして、体を少し前に傾ける。耳が当たらないように首を傾けてやる。
心臓に遠い右側の肩から叩いてもらうようにする。
4.警策の叩き方
(警策の先で叩くようにする。内側で叩けば痛く、骨などに衝撃を与えてしまう。そのため図の警策の長さを修正しました)
背骨と肩甲骨の間をねらう。何回かかるく叩いて確かめる。または手で直に触れて確かめてから叩く。
叩いたら押し込まず、反動で引いてやるようにすると痛みは強くないが心地よい音になる。臨済宗では2~4回叩くので警策をしならせるように叩いて引くが、曹洞宗では1回なので叩いた瞬間に「パシッ」っと止める。音で言えば、臨済「パシン」曹洞「パシッ」である。
皮膚には適度な緊張感を、筋肉には弛緩を与えるような警策が理想である。
5.練習法
座布団を叩いて練習する。叩いて狙いがぶれないように練習すると良い。
座布団を干しながら叩いて、ダニやほこりを払うことにもなる。
附 三拝の工夫
↓ 般若心経読誦
↓ 回向(直日)
↓回向文の「十方~」のところで草履を静かに脱いでおくと、その後の三拝にすばやく移行できる。
↓三拝
和尚よりコメント:こういうのは人から教わるものではなく、周りを観察したり自分で工夫して見つけていく所作である。各自ますますの工夫をご精進ください。