動中の工夫

坐禅コミュニケーション

開板の工夫

イメージ 1

 開板(魚板)は禅寺で合図に用いられる板であり、七、五、三に打ち鳴らされる。説明が難しいが、『遠山の金さん』の御出座シーンでならされる太鼓のようなリズムで打ち鳴らす。

 坐禅会でこの開板を任されたのであるが、坐禅関係書籍やインターネットを渉猟しても、具体的な打ち方が書かれていないので、やりながらノートを取る形で覚えてゆきたい。

 まず、打ち方は以下のごとく七、五、三に打ち分ける(●=大、・=小)。

  ●・・

七 ●●●●●●●・
  ●●●●・・・・・・・・・・・・・・・(流れ打ち)

五 ●●●●●・
  ●●●●・・・・・・・・・・・・・・・(流れ打ち)

三 ●●●・
  ●●●●・・・・・・・・・・・・・・・(流れ打ち)

  ・・●(打ちよけ、ここで直日が拆1声)


 《今日覚えたこと、及び叩き方の口訣》

・叩き方の図は佐藤義英『 雲水日記-絵で見る禅の修行生活-』(29頁、上図)のごとし。板についている縄を左手で押さえて叩く。

坐禅が深まり肚の力ができてくるといい音になる。肚の力が出来てないと遠くまで響かない。近所の方々に「最近は聞こえませんね」と指摘されることも…。

円覚寺では流れ打ちが長い。心地よい緊張感が長く響きわたり味わい深いらしい。

・小=・が今日の叩き方では弱い。

・開板は打ち続けられているので凹んでいるから、集中して叩かないと、木槌が垂直に当たらないで、音が響かない。また開板には「生死事大、無常迅速、光陰可惜、時不待人」と書かれている。