動中の工夫

坐禅コミュニケーション

墨をする時の工夫

 今朝の坐禅会の法話より

 墨をするのもひとつの修行である。老師についてお世話をする役についた場合、墨をするのも大事な仕事であるが、忙しい中すらねばならないので大変であるらしい。

 墨は坐禅と同じように肚の力と呼吸でする。坐禅が出来ていないといつまでたっても濃くならない。

 腕の力だけではいかんようである。大工さんなどはのみ・かんなの要領でするから、とても速くすることができるが、墨の粒子が粗く、紙に書いたときのびが悪いらしい。

 最も理想的なのは「小学三年生くらいの女子児童がすった墨」だという。のびがよいらしい。本当に腕の力はいらないようである。そして子供のように無心にすることが大事なようである。