最近、書店で
山本兼一『命もいらず 名もいらず』を購入した。幕末・維新時に活躍された
山岡鉄舟を描いた時代小説である。
山岡鉄舟居士は剣・禅・書の達人であり、私が参加している
坐禅会とも関わりがふかい。
ここで描かれる鉄舟は自分のため=世のためとなる生き方をしている。
私ももう三十路、名利を欲してもそう可能性は大きくあるまい。ならば大事を為せずとも、せめて人間として成長してゆきたいと思っている。
ならば自分のため=世のためとなる方向を常に考えればそう回り道をせずに済むのではと思う。
坐禅をして気持ち良くさわやかに、陰口を叩くというのではとんだ方向音痴だ。
方向音痴の自分への戒とする。