動中の工夫

坐禅コミュニケーション

アパシーは疲れる

 『オーラの泉』なる番組でゲストが千原ジュニアだった回での江原さんのコメント。

 「何をやっても、友達とやんちゃしてても、必死で受験勉強してても

 どこか一歩距離を置いている、地に足ついていないというか、「これだ」という実感がない、手応えがない。

 これってひどく疲れるんだけれども…(以下略)」

 見ていて、「そうなんだよ!」とすごく共感した。この地に足ついていないというか、コミットできない感覚ってひどく疲れる、アパシーは疲れるんだよ。

 無気力な奴を見ていると甘ったれるなって思う人も多いと思うし、私もそう思ってしまう。でも経験したから分かるけど、本人はなんとか現成する今についていこうと必死だったりする。でも一歩遅れるとか、手応えがない、ただ何か一歩遅れているという感覚だけがある。だからひどく疲れているのである。ポイントがつかめないから見かけと異なり、常に緊張している。

 無気力に弛緩したその姿勢からは想像できないくらい、体は硬くなっている、アウターマッスルは緊張しているはずだ。無気力なのも、ひきこもるのも楽じゃない、体あってのものだねだ。硬くなった体はこまめにストレッチしてみるとよい。気がつくとすぐ硬くなっているから注意されたし。