動中の工夫

坐禅コミュニケーション

坐るときの工夫

茶礼での作法

坐禅会の最後には茶礼が行われることが多い。茶道と禅は関わりが深いから、簡単な作法を知って、茶礼を本格的な茶道を知る入り口とするのも面白いかと思う。 そこで簡単にお茶を頂く時のマナーとその意味をまとめてみた。ただし私も今日初めて知ったことなの…

上手い人と練習する

何の分野でも上達の捷径に「上手い人と練習する」ということがある。私はビリヤードの上手い友達とプレーすると、ひきずられていいプレーができるという体験がある。 坐禅でも熟練した方々の多い坐禅会に参加すると、禅堂の空気が引き締まってよく坐れる。 …

疲れているときの坐禅

残業で遅くなり疲労困憊、もう坐禅どころではない、一刻も早く寝たいというときの工夫。 原田祖岳『参禅の階梯』(原田祖岳著作集5、原書房)に曰く「六時間を寝る時間にあてておいたとすると、そのうち今一時間を割いて坐禅してみなさい。六時間睡眠した時…

真剣に坐る

坐禅を初めて三ヶ月、初めのうちは慣れないながらに真剣だったと思う。今は坐禅会でも堂内の作法でも、気の抜き方が分かってきたから、その分真剣みに欠いてきたように思う。 坐禅を始めた時は、まだ悪夢・幻覚に悩まされ、こんなダメダメな自分を捨て去りた…

法界定印の工夫

法界定印の際、両手の親指の爪と爪とが触れるところを、ヤスリで平らに削っておくと法界定印が安定する。法界定印が安定すると散乱・昏沈が防げる。これは曹洞宗の雲水さんの工夫を又聞きしたもの。曹洞宗系の坐禅指南書には法界定印について丁寧に教えてい…

一呼吸から世界は変わる

多くの坐禅指南書には坐禅の効能や目的意識に関する注意が書かれてある。一流の方々が書かれたものであるから難解かつ高遠でとても私自身と照らし合わせるだけの技量がない。 しかし坐禅の目的を誤るのもよくない。今朝の坐禅会での法話から考えたところを備…

瞑想と観察について

自律訓練法において自己暗示をかけるときの言葉を「公式」という。自律訓練法の初歩段階では以下の公式を練習する。 基礎公式「気持ちがとても落ち着いている」 第1公式 手足の重感「手足が重たい」 第2公式 手足の温感「手足が温かい」 ここまでを重温感…

坐る前の工夫

最も坐禅がしやすい時間帯は日没直前だといわれている。ついで坐りやすいのは早朝ではなかろうか。静かで薄暗く、早起きさえすれば時間は必ずとれるのだから。釈宗演老師の座右の銘にも「早く起き未だ衣を改めず、静坐一炷香」(正木晃『禅』162-163頁、PHP…

坐禅の姿勢

坐禅の姿勢は重要だと日々感じる。姿勢がきまるとことさら意識せずに呼吸が自然に深くなる。一旦姿勢がわからなくなるとなかなか修正できず、一炷のあいだにほとんど集中できないこともある。坐禅の具体的な姿勢については臨済宗や曹洞宗のHPを参考にしてい…

ありがたく坐る

私が坐禅を志し、坐禅会に参加する数ヶ月前、母方の祖父が他界した。その直前に祖父が読んでいた書に直木公彦『白隠禅師健康法と逸話』があった。なぜこの書を読んでいたのか、定かではない。(もしかすると著者と祖父は戦友だったのかもしれない)ただ本に…

アスペルガーと瞑想

リアン・ホリデー・ウィリーはアスペルガー症候群の方に運動や呼吸法・瞑想などのストレス緩和テクニックを推奨している(『アスペルガー的人生』、東京書籍)。具体的にはヨガ・自律訓練法・坐禅・ヴィパッサナー瞑想などがあろう。しかし瞑想や呼吸法はし…