動中の工夫

坐禅コミュニケーション

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

坐る前の工夫

最も坐禅がしやすい時間帯は日没直前だといわれている。ついで坐りやすいのは早朝ではなかろうか。静かで薄暗く、早起きさえすれば時間は必ずとれるのだから。釈宗演老師の座右の銘にも「早く起き未だ衣を改めず、静坐一炷香」(正木晃『禅』162-163頁、PHP…

坐禅の姿勢

坐禅の姿勢は重要だと日々感じる。姿勢がきまるとことさら意識せずに呼吸が自然に深くなる。一旦姿勢がわからなくなるとなかなか修正できず、一炷のあいだにほとんど集中できないこともある。坐禅の具体的な姿勢については臨済宗や曹洞宗のHPを参考にしてい…

とりかかる姿勢

玄侑宗久『サンショウウオの明るい禅』二章サンショウウオの「てきぱき」章下文に曰く「(略)しかも行動は、行動じたいが喜びを伴うべきだろう。考えを行動に移すだけでなく、からだの意志でも動くのである」(66-67頁、海竜社)。 茂木健一郎氏曰く「勉強…

歩く姿勢

歩く姿勢は下記の立つときのチェックポイントに加え大腰筋を意識するように心がけている。参考文献は安田登『能に学ぶ身体技法』(ベースボール・マガジン社)である。股関節から脚を出すいわゆる「長い脚」のイメージで歩いてゆく。 大腰筋は身体の内側にあ…

立つ姿勢

私は姿勢が悪い。何とか直したいと思う。インターネットや書籍には様々な姿勢に関する情報がある。全てに気をつけていることは不可能なので、まず自分の姿勢をチェックし、数点のチェックポイントにまとめて日々気をつけていくことにしている。側面の姿勢は…

釈宗演老師の座右の銘 九か条

釈宗演老師の座右の銘 九か条(正木晃『禅』162-163頁、PHP研究所) 一、早起未改衣静坐一炷香 早く起き未だ衣を改めず、静坐一炷香 一、既著衣帯必礼神仏 既に衣帯を著くるば必ず神仏を礼す 一、眠不違時食不至飽 眠は時を違えず、食は飽くに至らず 一、接…

爪をこする癖

私は爪をこする癖がある。親指の爪はこすりすぎてマニュキアをぬったようにピカピカ光っている。これは直したい、ぜひ直したいと日々勇猛心をかき立てている。 弟子丸泰仙は坐禅中の「法界定印」に心理状態が現れると指摘する。要旨をまとめると、 ・親指の…

舌癖について

あまり自覚のない癖だが、舌癖というものがある。私は舌が落ち着き無く歯を押したりしていることがある。やはり馴染みある感触で安心するからだと思う。 しかし偏った舌癖は健康によくないし、表情にも影響があることがわかっている(詳しくはhttp://www.eku…

ありがたく坐る

私が坐禅を志し、坐禅会に参加する数ヶ月前、母方の祖父が他界した。その直前に祖父が読んでいた書に直木公彦『白隠禅師健康法と逸話』があった。なぜこの書を読んでいたのか、定かではない。(もしかすると著者と祖父は戦友だったのかもしれない)ただ本に…

アスペルガーと瞑想

リアン・ホリデー・ウィリーはアスペルガー症候群の方に運動や呼吸法・瞑想などのストレス緩和テクニックを推奨している(『アスペルガー的人生』、東京書籍)。具体的にはヨガ・自律訓練法・坐禅・ヴィパッサナー瞑想などがあろう。しかし瞑想や呼吸法はし…

煩悩を断つとは

私の煩悩というか気の迷いのようなものははたからみてかなりいらいらするらしい。何か決断するときに2つ以上の概念の狭間に迷う、知らず知らずのうちに回避の思考回路に入っているなどが多い。例えば何かを2度失敗しているとき「二度あることは三度ある」と…

ブログ投稿による練習

会話は文章を書くこととは違った難しさがある。その一つは推敲ができないことだ。思考回路がダイレクトに反映されやすい。自分の思いついた思考回路そのままの説明ではわかりにくかったり、話が脱線したりしやすい。 決まり切ったルーチンワーク的説明ではあ…

理想的な心理状態

理想的な心理状態をスポーツの分野では「フロー」とか「ゾーン」と呼んでいる。どういった状態かについてまとめられた文献があるので引用する。 ・全く疲労感がない ・ある種の快感を覚える ・宇宙の一部、宇宙との一体感を感じる ・浮遊感を覚えた ・宙に浮…

社会適応から社会貢献へ

本日(2008/05/11)の『朝日新聞』天声人語が児童小説『わたしの母さん』の一節を引用している。「人間の賢さっていうのは、その人が持っているちからを、どう生かしているかっていうこと」 物わかりの悪いためにうまく適応していない自分を何とかしよう、何と…

ニュートラルな状態

達人と呼ばれる人たちはベストなパフォーマンスを発揮する身心のニュートラルな状態にあることに注意を置いているようである。日常生活全般にこのような状態で居れることが禅でいう「随所に主となる」ということであろうか。ニュートラルな状態にいつでも戻…

はじめに(2)

◎本ブログの工夫について ・偉大な先達の創案によるもの→参考となる文献を示した。 ・自己の工夫→「こんな工夫はどうか?」の文言で示した。これが達人的工夫にまで昇華できる保証はないので、実行→評価→改善→再計画を繰り返してゆきたい。 本ブログには実験…

髪の毛を触る癖

髪の毛を触る癖があった。後頭部の髪の毛をつまんでひねって爪を立ててしまうので、次第にその部分の髪が傷んでしまう。他人も不快に感じるし、何より自分でも嫌な癖だった。 こういった悪癖・強迫行為を改善する達人的アドバイスの中に 「強迫行動をとりた…

歯磨きの工夫

こんな工夫はどうか? 川島教授曰く、「朝起きたら歯を必ず磨きますよね。歯を磨くときは頭の中でブラッシングの回数を数えてみましょう。脳のウォーミングアップになって眠気が去っていきますよ」(『脳を鍛えるおとなのDSトレーニング』教授語録) 歯磨き…

適度な緊張感

緊張とかストレスというものは本来必要らしい。ところが「適度な緊張感」というのが実に難しい。過度に緊張して失敗したり、だらけすぎて失敗したりすることが多い。 「適度な緊張感」に関する達人的アドバイスが欲しい。 私が経験した「適度な緊張感」に次…

禁煙から学んだこと

私には悪癖が多い。髪の毛を触る・爪を擦る・力むとき舌を噛む・歯を舌でグラグラさせるなど。気になる人には本当に気になるらしい。いわいる強迫行為というものか。このようなものにはいままでに身に付いたマイナス思考などの「心癖」も含まれよう。 ついこ…

はじめに

上司に「気が利かない」「空気が読めない」「話が通じない」「向上しない」などと言われた。確かにそうだ。なかなか仕事に慣れない。昔から経験から学ぶのが苦手だ。書籍から学ぶほうが簡単だ。したがってスポーツは苦手。仕事が苦手なのも、運動神経が悪い…